図書館・情報学系 図書館・情報学専攻 准教授
となりました。
東京大学大学院情報学環については、「もう少し役に立て」ということからか、引き続き、
東京大学大学院 情報学環 客員准教授
としてお世話になります*1。
と、書きましたが、上記をご覧いただいても、「なんも変わってないやんけ」というお声もあろうかと存じます。
実は、これまで「准教授(有期)」でしたが「准教授」になりました。
居室も少し移動してます*2。
ということで、しばらく(最長十数年)三田でお世話になることになりました*3。
3年前、この専攻に参ったとき、以下のように書いてました。
図書館情報学の本山みたいなところに、図書館のことがまったくわかってない僕が行ってどうするのか、という不安が、僕にも、恐らくみなさんにもあると思います。
心機一転のご挨拶2021 - archivist_kyoto の雑記帳
まだまだ不安、ますます不穏です。
なにしろ、同時に専任教員なった方は、日本におけるデジタルヒューマニティーズの第一人者ですし、昨日まで専攻でご一緒していた方が、本日から国立国会図書館長になられるような環境です。
もちろん、これまでの教員の方々、いまご一緒している方々、みなさん一騎当千ですし、修了生の方々にも各所で本当にお世話になりっぱなしです。
みなさんの驥尾に付して、ともかく少しでも業界や所属大学に貢献できるよう、心機一転して頑張ります。
なお、5年前、地方公務員から大学教員に転職した際に、以下のようなエントリーを書いてました。
そして、3年前に今の専攻に参った時に、上記のエントリーのこころをつづめて、以下のように申してました。
概ね以下のようなことを目標としていました。
・広い意味でのアーカイブズを、デジタルや制度からのアプローチで考えていく
・長尾構想を僕たちの世代で受け継いでいく
・ダメそうなアイデアを恐れず出す
・その場のにぎやかし要員 ・関西への積極出没
心機一転のご挨拶2021 - archivist_kyoto の雑記帳
これに加え、「図書館機能の再定置」というこの数年繰り返し申していることを議論の軸として育てつつ、デジタルアーカイブ・MLA連携・図書館情報学をそれぞれ論じていければと存じます。特に、MLAを一応なんとか見通した上で議論しようとしている指向性は自分でも大事にしたいと存じます。
しかし、一方で、僕に僕なりの価値があるとすれば、どこにあっても「闖入者」だということにあると存じます。
MLAどこであっても、所属大学でも、各学会であっても、全く外部ではないけど、全くのインナーサークルの人間ではない、という立ち位置を保持しつつ、倦まず弛まず議論を鍛え、実践に活かしたいと存じます。
みなさんには、旧倍の(本当に旧倍の)ご愛顧と、ご指導ご鞭撻を伏してお願いするところです。
一緒に楽しいこと、後世に遺せることをやりましょう。
*1:受入講座は、吉見俊哉さんが主催の寄付講座の流れを受け継いだ「講談社・メディアドゥ新しい本寄付講座」(主任:渡邉英徳教授)になります
*2:なお、居所も本格的に移しました。大阪府吹田市の眺めのよいマンションを売り払い、文京区小石川の古い小さなマンションに住まってます。お近くにおいでの際は、漏れなく迎撃しますので、是非お知らせください
*3:つまり、京都府を退職してから5年ぶりに任期を気にしなくてよいことになりました。80歳を越えてもますます暴れ回っている御大がおられたりしますが、僕は怪物にはなれないので、最長でも75歳までを活動期間と考えています。そうすると、変化しながらもアウトプットを出せる活動のスパンを25歳から75歳までの50年として、そのうちの約半分の25年程度が、京都府職員時代とあわせ「任期のない」被雇用者となりそうです。