この度、2年間、特任准教授としてお世話になった、
図書館・情報学系 図書館・情報学専攻 准教授(有期)
に転籍することになりました*1。
東京大学でのポジションが、寄付講座の年限の関係で当初から2021年10月いっぱいと決まっていたため、みなさんにご心配いただいてました。今回、ご縁あって、早期にではありますが、転籍することになったものです。
もっとも、前所属のみなさまのご厚意で、
慶應義塾大学では、全学対応の情報教育の初級・中級段階とリテラシー教育・デジタルアーカイブ論の一部を担当します。また、もちろん、図書館・情報学専攻の活動に参加することになります。
なお、同志社大学・専修大学・和歌山大学・東京大学・京都工芸繊維大学に、デジタルアーカイブや博物館情報・メディア論、歴史学を出講することになっております。
図書館情報学の本山みたいなところに、図書館のことがまったくわかってない僕が行ってどうするのか、という不安が、僕にも、恐らくみなさんにもあると思います*3。
期待されているのは、図書館どまんなかのことではなく、情報教育をしっかり行いながら、デジタルアーカイブやMLA連携の立場からいろいろ考えてみろ、ということだと捉えて、これまでの延長線上で、また大胆に柔軟に議論を組み立てていければと存じます。
なお、2年前、地方公務員から大学教員に転職した際に、以下のようなエントリーを書いてました。
そのなかで、概ね以下のようなことを目標としていました。
・広い意味でのアーカイブズを、デジタルや制度からのアプローチで考えていく
・長尾構想を僕たちの世代で受け継いでいく
・ダメそうなアイデアを恐れず出す
・その場のにぎやかし要員
・関西への積極出没
この1年、コロナ禍でかなり思うに任せず、僕の状況も万全とはいえず、という状態で、なかなか構想してたように仕事を組み立てられてませんでした。
ただ、2018年秋ぐらいから考えていたことが、「図書館機能の再定置」という形で少しずつなにか形が出来てきたように存じます。
この発想を大事にして、めげずに頑張ってまいりたく。
なおなお、御大のおひとりに報告した時に、「いよいよ中央の人ですね」などとお言葉いただきましたが、ますます「関西の野党的気分のなかで自己形成してきた自覚」を忘れないように活動したいと考えます。
有期教員ですので、まだ関西に自宅を置いてます。その上で、従来からの文京区西片の下宿と往復する生活になります*4。
ですので、関西の方々、お見忘れなきように。
まずは、取り急ぎのご報告までで。
みなさんには、本当にご指導ご鞭撻を伏してお願いするところです。
また、リアルにバーチャルにお目にかかります。